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キャリアアンカーとは?8タイプの特徴・診断の考え方・企業での活用まで解説

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キャリアアンカー

こんにちは!HRマネジメント編集部です。

現代のキャリア形成は、従来の「年功序列」「企業任せ」から大きく変化し、働く個人が自分自身の価値観や強みをもとにキャリアを選択していく時代へと移行しています。

特に転職市場の活性化や働き方の多様化が進む中で、「何を軸にキャリアを選ぶべきか」という問いに悩む人は増え続けています。

その中で注目されているのが、アメリカの組織心理学者エドガー・シャイン博士が提唱した「キャリアアンカー」という考え方です。

キャリアアンカーは、キャリア選択の際に“どうしても譲れない価値観や動機、能力”を整理する概念であり、変化の多い現代において自分の軸を見失わないための指針として、個人だけでなく企業からも高く評価されています。

また、企業の採用活動においては、価値観が多様化したZ世代とのマッチングにもキャリアアンカーの活用が有効です。

若手のキャリア観を理解し、適切な環境を提供することが、早期活躍や離職防止につながるといわれています。

以下では、キャリアアンカーの基本から8タイプの特徴、Z世代の傾向、採用・育成への活用までを整理して解説します!

\新卒184名のアンケート結果から、Z世代が重視する価値観や企業選びの基準を分析/

キャリアアンカーとは

キャリアアンカーとは、キャリア選択において「どうしても譲れない価値観・動機・能力」を指す概念です。
シャイン博士によって提唱され、アンカー(錨)の名の通り、変化の激しい状況の中でも自分の判断基準を安定させる役割をもちます。

また、キャリアアンカーは社会人としての経験を重ねる中で徐々に形成され、完全に自覚されるまでには10年ほどかかるとされています。一度固まると大きくは変わりにくい特徴もあります。

キャリアアンカーを構成する3つの要素

キャリアアンカーは以下の3つの要素から成り立っています。

① 動機(Motivation)
自分が何をしたいのか、どんな仕事に興味があるのかといった根源的な欲求です。

② コンピタンス(Competence)
自分は何が得意なのか、どの能力を発揮できるのかを示す要素です。

③ 価値観(Value)
仕事や人生において何を大切にしたいのか、どの基準で意思決定するのかを示します。
この3つが重なる領域が、その人のキャリアアンカーとなります。

キャリアアンカー8タイプ

シャイン博士は、キャリアアンカーを8つに分類しています。
以下では各タイプの特徴と、典型的な適職傾向をまとめます。

1. 専門・職能別能力(Technical / Functional Competence)
専門領域のスキルを磨き、プロフェッショナルとして評価されることを最重視するタイプです。
研究職、エンジニア、士業などが適職例として挙げられています。

2. 経営管理能力(General Managerial Competence)
組織に対して広範な責任を負い、意思決定やマネジメントに携わることを望むタイプです。
管理職、企画職、コンサルタントが例として挙げられます。

3. 自律・独立(Autonomy / Independence)
自分のスタイルやペースを尊重し、自由度の高い働き方を求めるタイプです。
フリーランスやクリエイティブ職などが向いています。

4. 保障・安定(Security / Stability)
安定した環境や将来の安心感を重視するタイプです。
公務員や団体職員などが挙げられています。

5. 起業家的創造性(Entrepreneurial Creativity)
新しい事業や仕組みを生み出すことに強いモチベーションを持つタイプです。
新規事業開発やスタートアップなどが向いています。

6. 奉仕・社会貢献(Service / Dedication to a Cause)
社会への貢献や意義ある仕事を重視するタイプです。
医療・福祉・教育分野との相性が良いとされています。

7. 純粋な挑戦(Pure Challenge)
勝負・挑戦・難題の克服を原動力とするタイプです。
成長産業や成果主義の環境と親和性があります。

8. ライフスタイル(Lifestyle)
仕事と生活全体のバランスを何よりも重視するタイプです。
柔軟な働き方や多様な働き方を提供する企業に適性があります。

キャリアアンカー診断の考え方

キャリアアンカーは経験から形成されるため、新入社員や若手のうちは明確でないことが多いとされています。
診断方法としては、質問項目を用いたセルフチェックや、過去の仕事経験の棚卸しなどを通じて「動機」「強み」「価値観」を整理していく方法が一般的です。

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キャリアアンカーを理解するメリット

<個人のメリット>
自分の価値観に合った働き方を選べるようになり、満足度が高まります。
ミスマッチな転職やキャリア選択を避けやすくなります。
自分の強みや方向性が整理され、キャリア自律につながります。

<企業のメリット>
HR Trend Lab の記事では、キャリアアンカーは以下に役立つとされています。

適材適所や生産性向上に寄与します。 
従業員のモチベーション維持・離職防止につながります。
d’s JOURNAL でも、採用や異動、人材配置への活用が紹介されています。

Z世代はなぜキャリアアンカーが定まりにくいのか

若手は社会経験が浅くキャリアアンカーが明確でないケースが多いとされています。
Z世代に特有の背景を踏まえると、その傾向はさらに顕著です。 

① 情報過多により“理想のキャリア像”が先行しやすい
SNS や動画を通じて早期から多様な働き方に触れるため、経験より情報が先に価値観を形成してしまう傾向があります。

② 個性重視の価値観で、複数の軸を持ちやすい
「絶対これ」という一本軸ではなく、複数のアンカーを持ちながら模索する姿勢が強いです。

③ 経験不足により「強み」「価値観」の自覚が薄い
実務経験が少ないため、コンピタンスの捉え方が曖昧になりがちです。

      • Z世代採用でキャリアアンカーを活かす方法

① 若手のアンカー探索を企業が支援する
Z世代はアンカーが固まりにくいため、1on1 やジョブローテーションなど、内省の機会を提供することが有効です。

② 多様なキャリアパスを提示する
複数のアンカーを併せ持つ若手に対し、専門職・管理職・越境など、幅広い選択肢を用意することが重要です。

③ 定期的にアンカーを見直す対話を行う
半年〜1年単位で「動機」「強み」「価値観」の変化を共有することで、ミスマッチを防ぎ定着率が高まります。

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まとめ

キャリアアンカーは、個人がキャリアを選択する際の“ゆるぎない軸”を見つけるための有効なフレームワークです。

「動機」「コンピタンス」「価値観」という3要素を整理し、8つのタイプの中から自分がどれに近いのかを理解することで、より自分らしい働き方を実現しやすくなります。
また、企業側にとっても、従業員のアンカーを理解することで適材適所の配置や離職防止に役立ちます。


特にZ世代の採用・育成においては、若手のアンカー形成を支援し、変化を前提とした関わり方が求められます。
キャリアアンカーを活用することで、個人と組織が互いに納得のいくキャリア形成を進められるようになります。

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【参照元】
doda|キャリアアンカーとは?8つのタイプと診断方法・活用方法を解説
LIGHTWORKS|キャリアアンカーとは?8つの分類とキャリア支援・人材育成に生かす方法
HR Trend Lab|キャリアアンカーとは?8つのタイプや企業での活用法をわかりやすく紹介

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